今回はIoT分野での利用が期待されるIOTAについて書きたいと思います。
近年発展目覚ましいIoT分野への応用を目的に特化型の通貨として誕生したIOTAについて解説したいと思います。
IOTA概要
内部通貨:IOTA
公開日:2016年7月
発行枚数:2,800兆枚
承認アルゴリズム:Proof of Work
Whitepaper:The Tangle (whitepaper)
IOTAとしてではなくベースとなるTangleについてのWhitepaperがIOTAのWPにあたります。
公式ページ:IOTA - Next Generation Blockchain
IoTに特化した仮想通貨として公開されたIOTAですが既に大手IT企業との提携やスマートシティ構築のための基幹システムとして導入が検討されるなどファンダ的にも明るい情報が多い通貨の1つですね。
IoTとは?
IOTAの説明をするためにはIoTについても説明する必要がありますね!('ω')
多分この記事を見てる人はわかってる人がほとんどだとは思いますが、、、
IoTはInternet of Thingsの略で、日本語ではモノのインターネットと言われていますがインターネットにモノ(製品)が直接繋がる技術の総称ですね。
個人レベルで言えば家の中にある家電が全てインターネットに接続されて例えばスマホで全て操作・管理できるようになる・・・といったことになるわけです( ˘•ω•˘ )
企業レベルでいうと製造現場などで動いている機械がそれぞれインターネットに接続されて機械を1つ1つではなくまとめて管理することができる・・・といったことができるようになります。
これによって管理コストの削減や工程不良の発見を容易にしたりといったメリットが考えられています。
もちろんインターネットに接続されているということでセキュリティ面の問題や管理(操作)する側のスキル習得が必要だったりと我々の生活に浸透するにはまだ時間がかかりそうな感じが最近はAmazon echoやGoogle Homeといった製品が代表的なものになると思います。
IOTAとは?
それで、肝心のIOTAですがIoT分野に特化した仮想通貨として開発が進められています。
IOTAの特徴としては
- システム内手数料が無料
- IoTデバイス同士の情報交換をセキュアに可能
- 様々な通信規格に対応
他の仮想通貨では送金を実施する際はシステム内の手数料がかかるのはご存知の通りかと思います。
これはブロックチェーン技術を用いているため情報の正確性を確かめるためにマイニングだったりの作業をノードに要求するため対価として支払いが発生するためです。
この手数料というのがIoTではやっかいで情報のやり取りが非常に多いIoTデバイスでは毎度手数料を取られるとシステムとして成立しません。
IOTAではこの点を解決するために送金や情報送信にかかる手数料を無料にしています。
また、IoTデバイスでやり取りする情報(家電なら温度や湿度、光度など)をベースの技術となるTangleの機能によって改ざんや不正検出などの問題から守りながら相互にやり取りすることができます。
Tangleは細かく解説すると1つの記事になってしまうレベルなんですが簡潔言うとブロックチェーン技術と似た働きをすることでデータの不正改ざんなどに強いシステムになっています。
IoTデバイス間でやりとりする際はWi-fiやBlutoothなど様々な規格でやりとりがされますがIOTAではそれらの規格に対応しているためシステムを一元で管理することが可能になります。
IOTAデメリットは?
良い所を見るとIoTに特化していてとても良いシステムのように見えますがデメリットとしてシステムの安定化を図るためにシステム自体が複雑化している点が指摘されています。
IOTAの利用は進んでいるのか?
IOTAは同じIoT分野への利用を目指しているETCと比べて実験や企業提携を続々と進めていてシステムのテストをどんどん進めている印象です。
台湾の台北でスマートシティのシステムとして利用検討↓
ドイツのフォルクスワーゲンとの提携↓
iOTA (IOT) Partners up Volkswagen, Samsung and now Cisco Systems, Inc. | Oracle Times
これらは一例ですが、具体的な提携は続々と広がっています。
テストが進む一方開発状況に比べて実用化を急いでいるといった指摘もあるので開発状況と合わせてしっかりと見極めていきたいところではあります。
いずれにしてもIoTという分野はこれからのスタンダードになるのは間違いないのでIOTAが注目を浴びるのも必然かなぁと思います。
ではでは