今回は電子データの保存に特化したプラットフォームのFactomについて書きたいと思います。
EthereumやLiskと同様の分散型プラットフォームのFactomですがどのような違いがあるのか見ていきましょう。
Factom概要
内部通貨:FCT(Factoid)
公開日:2015年9月
発行枚数:無限大(発行上限なし)
承認アルゴリズム:Proof of Existense
Whitepaper:Factom-Whitepaper
公式ページ:Factom
FCTはFactom上で報酬として支払われる通貨で発行上限はありません、前回解説したLSKのようにインフレ通貨ですが、以下の点からその心配は低いと言われています。
・Factomを利用するにはFCTが必要だが、実際に利用するにはEntry Creditと呼ばれるFactomの内部通貨に変換が必要で、Entry CreditからFCTには変換不可能。
つまり、Factomの利用価値を狙ってFCTの価格を釣り上げようとしても(あるいはハッキングによって不正にFCTを入手しても)FCT→Entry Creditの変換をかませることで利用料の増減を最小限に抑える効果があるというわけです(・∀・)
Factom自体はシンプルな利用目的なので利用者としては手数料が増減しにくいはメリットになりますね!
Factom特徴
WPや開発者の発言等を追っていくとFactomは主に以下のような特徴がありますね。
・大量の電子データをブロックチェーン上に保管できるのでセキュリティ的に堅牢かつ保管しているデータの信頼度を高めることができる。
・ブロックチェーン上で保管するので従来のデータ保管サービスに対して手数料を抑えられる。
改ざん不可能なブロックチェーン上にデータを保存するということはそれだけでデータを安全に保管できるというメリットになります( ˘•ω•˘ )
保管しているデータが盗難や改ざんの影響を受けにくいのであればそのデータに対する信頼度も必然的に高くなるので「証明書」の保管にも向いています。
しかも、ブロックチェーン上で管理するので管理コストは普通に書類データを管理する方法に比べれば大幅に安くなります。
そのため、Factomを利用することで電子データの”管理”と”証明”の両面で管理業者や仲介業者が不要になるわけです( `ー´)ノ
実際、ブロックチェーンレボリューションの著で有名なDon Tapscott氏もTEDの講演中に上記内容の発言をしています。
Factomを利用する目的
以上のような特徴を持つFactomですが、電子データの保存に特化しているという特徴を生かしてどのように利用されていくのか?
現在のところ2つの大きなプロジェクトに注力しているようです。
1つ目がFactom Harmonyと呼ばれる住宅ローン情報の一括管理プロジェクトです。
これは簡単に言うと住宅購入をする際にローンを組む場合、住宅の売り手と買い手の間に入ってくる銀行や不動産屋といった第3者を排除してより低金利でローンを組めるようにしようという物です。
金利というのは中間で入ってくる人たちのマージンですからFactomが一括管理かつ厳正に証明することで必要コストを一気に抑えられるわけですね!
2つ目がDLOCと呼ばれるRFID技術を利用したデータ閲覧システムのプロジェクトです。
RFID技術は身近なところでいえばSuicaとかnanacoとかそういうタッチしてピッってやつです( ˘•ω•˘ )
例えばの話になりますが免許証のような1枚のカードにRFIDチップを埋めん混んでおいてFactomによって大量の電子データを保存しておきます。
これを必要な場面場面でピッとするだけで読み取れるようになるというかなり画期的なプロジェクトです。
イメージしてみてください、住民票やら病院の診察履歴やら身分証明やらが1枚のカード(カードじゃなくてもいいけど)に入っていて、必要な時にピッとするだけで提出・提示ができる便利さを、、、
個人的にはこのDLOCのプロジェクトは実現して普及し始めたらすごいことになるんじゃないかと思いっています。
というかFactomに関心がある人は大体この点に魅力を感じてるんじゃないでしょうか?(/・ω・)/
Factomで注意しておきたい点
Factomはブロックチェーン上で動くプラットフォームと説明しましたが、このブロックチェーンというのはBitcoinとEthereumの2つです。
つまり、この2つのブロックチェーンが抱える問題(スケーラビリティとか)の影響をFactomも受けることになります。
2つのブロックチェーンに依存しているので同時にダメになることはあまりないとは思いますが、両方のブロックチェーンでブロック生成が鈍化してしまうとFactomのスピードも落ちてしまうので注意しておきたいところですね!
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